観測開始時の注意点
- 前回の観測から、受信機の
移動距離が大きい、長期間未使用
の場合、
受信機がGPSを受信するために数十分間の時間を要すことがあります。
受信機がGPS衛星を捕捉できないと下記の問題が発生します
- 風データが取得できない
受信機とゾンデがGPS衛星との相対速度(Doppler shift)の差から
ゾンデ移動速度を算出しているため。
- ゾンデセンサの日射補正が機能しない
受信機の場所と時刻を正しく設定する必要がある
配線時の注意
MW15はGPSケーブルに5V,UHFケーブルに12V DC電圧を供給しているため、
受信機の電源ONのままケーブルの取付け、取外しをする場合は注意が必要。
Metgraph(sounding workbench)
名大受信システムはデータ収録に Metgraph を使用している
接続設定は、受信機の通信速度設定(SYSGENで設定)や、
PCのCOMポート番号に依存する
Metgraphで設定できるCOMポートは4番まで、使用するPCのCOMポートが4より
大きくなる場合は、C:\windows\vaisala.iniを書き換えることで利用可能
または、windowsのdevice managerでCOM port番号を設定
バルーン放球時のアドバイス
- 地表面近辺からの安定した風データ取得
ゾンデのGPS warming up
(屋外で1〜2分放置;バルーンのガス注入時間で十分)
受信機のGPS STATUS確認画面で、ゾンデが2〜3機のGPS衛星を捕捉している
ことを確認してから放球すると、放球直後から風データの取得がしやすい。
MW15でGPS受信確認