講義では、理学・工学の観点から降水レーダの簡単な紹介を行う。理学的な話として、レーダ降水強度推定技術に存在する誤差要因と解決に向けた課題。工学的な話として、近年主流となりつつあるパルス圧縮技術、2偏波レーダの信号処理など簡単に説明する。
小電力無線局の概要と電波法 計測制御技術系 児島 康介
ZigBee利用に必要なネットワークの基礎 元装置開発技術系 佐藤 利和
講義では、実際に回路設計を想定して検出器などのアナログデータを取得し、 無線通信を経てデジタル信号をPCに送ることまでの一連の流れを上流側から説明し、 ZigBee の仕様と異なるIEEE802.15.4の無線通信規格の内容説明までを行う予定である。
IEEE802.15.4モジュールマイコンプログラミング 計測制御技術系 堀川 信一郎
アプリケーションからの通信要求をハードウエアで実現するまでの仕組みや取り決めはプロトコルスタックと呼ばれる。プロトコルスタックにはZigbee Proの他、チップメーカーやモジュールメーカー等が独自に開発したものがある。Zigbee(Pro)はその代表格であるため、IEEE802.15.4の代名詞のように(混同して)使われることが多い。
各無線局(ノードと呼ばれる)のプログラミングは、プロトコルスタックにより提供されるライブラリ/API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を利用する事で行う。従って、プログラミング(システムの開発)に際して最初に行うことは、利用可能なプロトコル(スタック)から目的にあったものを選択することである。
選定のモジュールでも、Zigbee PROスタックを利用した開発も可能であるが、開発の難易度は最も高いと評されている。今回の研修(実習)はビギナーを対象としているため、まずはベースとなっているMAC(メディアアクセスコントロール)を直接制御する為のIEEE802.15.4 APIを利用し、スター型ネットワークの構築を行う。次にモジュールメーカーから提供されているToCoNetスタック APIを利用したツリー型ネットワークの実習を行う。
本講義では、以上の内容の詳細、実習で必要となる情報の提供を行い、IEEE802.15.4モジュールマイコンプログラミングの導入を行う。
(実習1) IEEE802.15.4 Stack APIを利用した無線データ転送
ー802.15.4の基礎とChip性能の効率的な利用(通信速度)に向けてー
ADC取得データをCo-ordinatorに送信するJennic製無線エンジン制御プログラミング
optional subjects:
(実習2) 東京コスモス電機提供のToCoNetスタックAPIを利用したレイヤーツリー型ネットワークの理解
提供課題